maximum80の日記

「Empower Engineering!」をテーマに自立自走エンジニア組織によって日本を元気にするため日々奔走している事業家のブログ

やりたいことを探すより、やりたいことの種を見つけて行動しよう

  • この記事は一般に現在、あるいは今後就職活動を控えている学生に向けた記事です
  • 学生時代から起業をしていたり、既に事業を立ち上げ特定の目的に向かっている人は対象にはしていません

学生時代にやりたいことは明確であるべきか

就活や転職に悩む若い人たちは「やりたいことの捏造」に時間をかけてはいけない

この記事にとても共感しまして、自分自身が学生時代の頃を振り返り、 学生時代に考えておくべき「やりたいこと」や「目標」について、おもったことを書こうと思います。

学生時代からやりたいことは明確でなくても良いと思う

就職活動をしていると、採用面接において

「将来やりたいこと・実現したいこと、は何ですか?」

という質問をされることがあり

「自分自身は一体将来何をしたいんだろう。。。」

と頭を悩ませていたり、自信をなくしてしまっている学生もいるのではないかと思います。

僕自身も当時を振り返ると、地方大学で普通の学生生活を送っており、いざ、就職活動の局面に立ったとき、同じような悩みを感じていました。

先に結論から申し上げると、あれからおよそ7年ほど経ちましたが、今になって思うこととしては、

「学生時代から、やりたいことなんて明確になくてよい」

と僕は思います。

「どうして自分にはやりたいことが明確ないんだろう」と瞑想を続けるよりも、「明確にない自分を受け入れる」ことのほうが大事だと思います。 ここで重要なこととしては「やりたいことがなくてもよい」ではなく「明確ではなくて良い」という意味です。

これは大きく異なり、とても重要な違いです。

学生生活と企業活動は大きく異る

理由としては、一般的に学生時代の経験というのは、社会人になってみて振り返ってみると、とても一部分の狭い経験であったと感じるからです。

なぜ「狭い」のかというと、学生と企業ではそもそも行動の目的自体が大きく異なるからです。

今まで自分自身のために自己研鑽や経験を積み重ねてきた学生生活が、社会に出ると顧客・ユーザのためにものを作ったり、売ったりするという、目的そものもが大きく変わります。

例えば仮にエンジニアとして就職活動をしている学生であれば、 学生時代に何かしらのアプリケーション等を自分自身やチームで開発した経験はあるかもしれませんが、 「ビジネス」という観点で社会人と比較をすると、できあがったものを販売してユーザから沢山のお金をもらったり、製品に対してフィードバックをうけたり、という企業活動として普段当たり前におこなっているような経験が豊富かというと、そうではないと思うんですよね。

なので、学業生活で培った経験では、僕達みたいな社会人よりも、企業活動におけるやりたいことが明確にないのは当たり前だと思うんです。

そういった意味では、学生時代にその生活の中だけで感じたものや経験でやりたいことを絞ってしまうのは、逆に皆さんの可能性が狭まれてしまうような気もします。

「やりたいことの種」を見つけて行動しよう

そのため結局は現段階では本当にやりたいことを机の上で明確にしていくことは限界があるのではないかと思いますし、もしかしたら時間の浪費になってしまうかもしれません。

「じゃあ一体どうしたら良いのか?」ですが、僕は

  1. やりたいことの種をみつけてみる
  2. とにかく行動してみる

ことが重要なのではないかと思います。

やりたいことの種をまず見つけてみよう

やりたいことの種とは、自分を動かすモチベーションとなるもの

前述したように、大学や専門学校に進学して、何かの学問に取り組んでいる時点で、学生に皆さんは「やりたいことがない」わけではないと思います。

やりたいことはあるが、ただそれが「明確化されていない」だけ、です。

事実として、これまでの学生生活を通じて、何かしらの物事に取り組むときは、きっと何か皆さんを動かすモチベーションがあると思います。 きっとそのモチベーションは将来やりたいことにつながってきます。即ちそれは「やりたいことの種」です。

この「本当にやりたいことの種」を何かしらの形で就職活動中にに見つけるべきなんじゃないかと思います。

自分を突き動かす「何か」がみつかれば、継続できる

例えばエンジニアとして働くのであれば

  • 誰よりも綺麗なコードを書くこと
  • まだ自分が知らない技術を身に着けること
  • 他人から頼られること、認められること
  • 自分自身が尊敬できる人、目標にできる人と働くこと
  • 自分が共感できるサービス・プロダクトづくりに関わること

など、皆さんを突き動かす動機はそれぞれだと思います。

たとえ明確に自分が開発したもの、携わったもので社会をこうしたい、 XXのようなユーザを◯◯したい、等が明確になかったとしても、これらの動機を満たすようなことが出来れば、きっと開発に携わり続けることができるでしょう。

新卒採用をしている会社に携われば、間接的に社会貢献につながる

一概には言い切れない部分はございますが、学生の皆さんが就活において選考をしている会社は

「ビジネスとして存続している会社、利用者が拡大しているため採用を拡大している」

のであり、それは転じて何かしら社会貢献性があると信じてよいかと思います。

どのような動機であれ皆さんは、入社後にその会社の開発(仕事)に関わること自体で、ある意味社会貢献の手助けをしているといえると思います。

何でも良いので、

  • 皆さんを突き動かす何かをこの就活中に見出す
  • それを最大限発揮できる環境が見つける(共感できるなど)
  • まずは少しずつ貢献してみる

ことができれば良いのではないかと思います。

行動することで「やりたいことの種」に水を撒こう

僕自身、就職活動を続ければ続けるほど、

  • 自分自身のスキルの無さ
  • やりたいことが無いことに対する焦り

だけがどんどん露呈されていきました。

結果として、就職活動をやめ、ご縁があって大学3年生のときから今の会社でインターンをはじめることにしたのが最終的に今の自分に至るキッカケです。

当時明確に「こんな社会に貢献したい」「こういった価値を提供したい」と明確に語れるわけではありませんでした。

当時僕がはじめたのは 「エンジニアのかっこよさや価値をもっと世の中に広げたい」

であり、実際に行動してみた内容が 「世界で活躍する日本のエンジニア達を取材してフリーペーパーを作って学校に営業してばらまく」でした。

がむしゃらでしたが、結果としてそこからは1円もお金を稼いでいませんでした。笑

(※学生時代に作成したフリーペーパー)

やりたいことは突然出会うのではなく、徐々に気付いていく

しかし、そこを起点に、様々なことに挑戦してきたことは今でも覚えています。

  • 企業と動やったら本質的なマッチングに繋がるか
  • そもそもの人材不足の壁をどうやったら解決するか
  • どうやったらいろんな人達がエンジニアの価値を感じてくれるか

などなど、日々向き合っていくうちに、様々な課題に気づいたり、解決策を講じていく上で、その上に今の事業が出来上がっていったような気がします。

なので自分自身にとってはこのフリーペーパーはある意味「やりたいことの種」だったといってもいいかもしれません。

しかし、それもまだ道半ばであり、きっと来年再来年に「やりたいことは何か」と聞かれたら、今年とは少し異なること(軸は同じかもしれないが)を言っているかもしれません。

そうやって、やりたいこととは、何かをキッカケに「徐々に気づいていく」ものだと思うのです。

待っていても、いつまでたっても出会うことなんてありません。 何か自分自身の中に「種」をみつけ、そこから大きな「やりたいこと」につながっていくような起点を就職活動の中に見出すことができれば良いのではないかと思いました。